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2008-08

負荷心電図、生理的変化、「いまなぜ白洲正子なのか」

 メタボ検診はなんとかクリアしていたけど、心電図でひっかかり、今日病院で再検査。負荷心電図の検査を行う。三段の階段を上り下りし、10分間心電図を取る。そのまま眠ってしまいそうになるけど、ガマンガマン。結果は、やはり同じで、変異があるらしい。「でも、これは生理的な変化だから、気にしないでいいですよ」と言われる。「生理的変化」。ああ、なんて曖昧で、便利な言葉なんだろう。「マラソンしても大丈夫ですか?」「ええ、問題ありません」。ほんとかなあと疑う。循環器科ではなく、内科医だし。
 午後から仕事。なんとなく調子が上がらず、ダラダラ。川村二郎の「いまなぜ白洲正子なのか」を読む。白洲正子の本はいくつか読んでいてファン。同じ薩摩の血が流れているから、なおさら親近感がわく。第三者から見た白洲正子も素敵だ。心に留めておきたい言葉が散りばめられている。「好きなことを何でもいいから一つ、井戸を掘るつもりで、とことんやるといいよ。とことんやれば地下水脈に当たるわ。地下水脈は、四方八方に通じているでしょ。地下水脈に当ると、突然、ほんとうに突然、いろんなことが、わかるのよ」。地下水脈に当るという感覚はわかるような気がする。何かを極めたという人は、共通して言葉が豊かで、視野が広い。いつか、突然、目の前が開けるように、いろんなことがわかる日がくるのかな。

「ハンコック」、「赤毛のアン」、星野ジャパン

 友人の家に泊まり、朝帰り。そのまま家に帰るのがイヤで、映画「ハンコック」を見る。ウィル・スミスが主演という以外、予備知識がないまま、ふわふわと映画館に入る。いかにもハリウッドらしい映画だなあと思う。派手なアクションに、ベタな展開、涙ありのハッピーエンド。脚本が少し練られていたぐらいで、新味がない。でも、何も考えなくて見られるから、気分転換になる。ウィル・スミスの涙目。もしかして、この人は演技派なのか、と思ってしまう。
 夕方から歯医者。予約したにもかかわらず、30分待たされる。「赤毛のアン」を文庫本を持ってきてよかった。ようやく、アンとギルバートが結ばれる。いまどき、見られない純愛だなあ。相思相愛が羨ましい。
 夜はオリンピックを見る。星野ジャパンバッシングが激しい。でも、星野の男気は好き。裏目裏目に出たけど、丸ガリも含めて、日本の美徳だと思う。

平松洋子「よい香りのする皿」、「羞恥心」、ピロートーク

 久しぶりの更新。気がついたら、夏もそろそろ終わり、秋の気配。ずいぶんなご無沙汰だ。仕事や人づきあいに忙しく、なんとなく心が落ち着かないまま冬眠してしまった。そろそろ、コツコツと書いていこう。
 最近は、読書に忙しい。エンタメ小説の特集で、毎夜毎夜、本ばかり読んでいる。その上、久しぶりの海外出張を控えてバタバタ。こちらも資料が大量にあって、あえぎあえぎ読み進めている。
 気分転換に読んだ平松洋子の「よい香りのする皿」がしみじみ面白い。久しぶりにいい本に出会った。料理関係の女性が書くエッセイは苦手だけど、この人の文章は、「スローライフ」や「エコ」の匂いがなくて、ストンと心に落ちる。食材のシズルがあって、何より食べること、作ることを楽しんでいる様子が伝わってきて、食欲と料理欲を刺激する。まさに読むアペリティフだ。
 夜、本に没頭したいけど、こどもが「お話、して。お話、して」と枕元で騒ぐ。「羞恥心」「女の子」「おじいちゃん」の3人の登場人物を指定して、作り話をせがむ。「仕方ないなあ、1回だけだよ」。「女の子」が「羞恥心」の野久保さんからプロポーズされるという場面を話すと、こどもが「ヤダー、恥ずかしい」と騒ぐから面白い。さらに「大好きだから」と耳元でささやくと、ヒートアップして身もだえする。5歳の女の子でも、すっかり乙女だ。1回が「もう1回」になり、「あと2回」になり、「3回話してくれないと寝ないから」になる。そんな夜が最近多い。

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プロフィール

Author:ナツメ
35歳。妻と娘(5歳)、義母の4人暮らし。職業はライター。趣味は読書、ジョギング、散歩。

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