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2006-12

伊東屋、博品館、「見えない誰かと」

 撮影用の洋紙を買うために、銀座の伊東屋に行った。年賀状やカレンダー、手帳を買い求める人でごった返していて、いかにも師走の風景。ほんとはゆっくり、いろいろと物色したかったけど、あまりの人に多さに目的の買い物を済ませるとそそくさと店を出る。舶来品という古風な言葉があるけど、伊東屋ほどその言葉が似合うところはないなって思う。植草甚一が生きていたら、きっと入り浸っていたに違いない。
 そのあと、娘のクリスマスプレゼントを買いに、博品館へ。娘のリクエストである「アンパンマンのトントン大工さん」を購入。この1カ月、「サンタさん、アンパンマン大工さん持ってくるかな」が口癖だった娘。もうすっかりこれがサンタさんからのプレゼントだと思い込んでいるから、購入できてホッとする。なかったら大変だ。
 博品館もかつては舶来品、ハイカラという言葉が似合うお店だったんだろうけど、いまでは商店街によくあるオモチャ屋さんという雰囲気。接客は老舗らしい折り目正しさがあるけど、品揃えの鮮度にやや欠ける。でも、どこかあか抜けないところが良いところかもしれない。
 夕方から、スタジオに籠って、チョコレートの撮影。今月は、チョコレートをよく食べた。いつもよりスムーズに進んで、イメージ通りの写真が撮れる。
 帰りの電車のなかで、瀬尾まいこの初エッセイ集「見えない誰かと」を読み終える。作家でありながら、中学校の国語教師でもある日常がしばしば登場する。生徒たちとのエピソードはどれも微笑ましい。生徒がうらやましくなるほどであり、教師という仕事もいいなって思わせる。殺伐としたニュースが多い教育現場だが、こういう教師と生徒の交流があることに安堵する。とりわけ「ちびっこ」「教科書を捨て、校外に出よ」が良かった。

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Author:ナツメ
35歳。妻と娘(5歳)、義母の4人暮らし。職業はライター。趣味は読書、ジョギング、散歩。

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