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2009-11

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軽井沢、サイクリング、ブルーマウンテン

軽井沢

 なんとなくどこかへ行きたくなって、こどもを連れて、軽井沢へ。天気はいまひとつだけど、2人乗りの自転車でサイクリング。「初めて補助輪なしの自転車を漕いでいる!」。大はしゃぎのこどもの喜びが、背中から伝わってくる。新緑が少しまぶしくて、初夏の風に吹かれていると、別荘があったらなあと心底思ってしまう。やがて、小さな池が見えて、周囲を散策。「この石、わたってみる」。ビビリのこどもが、怯えながらもとんとんと石を渡る。「となりのトトロ」に出てきそうな女の子に見えて、愛おしくなる。こういうとき、小さな幸せを感じる。
 途中、丸太を贅沢に使った喫茶店で、ブルーマウンテンを飲む。先月のベトナム出張で、かなり深煎りのロブスタ種ばかりを飲んでいたので、パンチのなさを感じてしまうけど、おいしい。いや、でも、やっぱりちょっと物足りないか。ベトナムの喧噪が少し恋しくなる。


鎌倉、アジサイ、カフェ

鎌倉・あじさい

  週末は、家族そろって鎌倉へ出かける。ちょうどあじさいの季節で、あちこちに紫やピンクの花を見ることができた。丸い大輪は、子供のころから見慣れているからそれほど心を惹かれるものではないが、女房は「ほうほう」と見入っている。
 小町通りを抜け、鶴岡八幡を越えて、その奥へ進む路地で、お腹が空き始めたこどもが、体をくねくねとさせてぐずり出す。「ねえー、おんぶして〜」。なだめなだめ路地裏散歩。途中、「カフェ特集」に載っていそうないまどきのカフェ・レストランで昼食をとろうと入る。トレーの上に、お行儀よくチキンカレーとポテトサラダ、紅茶のゼリーがのって出てきた。たいした料理でないものを、きちんと、丁寧に、慈しむように持ってこられると、お尻がムズムズする。居心地のいいカフェは、もっとどこかにはみ出た雰囲気があって、客にゆだねられた部分がある。ポリシーの押し付けがないのだ。店の造りは、北欧風のマンションのショールームのようで、なんだかすぐに飽きてしまいそう。料理を作る女主人が、ベレー帽をかぶっているのもいまどきらしいけど、やっぱりこういう店って苦手だな。
 帰りは、こどもをおんぶして歩く。重たい。その重たさが命の重さなのだとしみじみ思ったのはいつのころだったか。ああ、重たい。でも、寝顔を見ると、ほっぺにキスしたくなる。

そぼろ弁当、昭和ジオラマ、京浜急行

弁当2

 お昼は、そぼろ弁当。箸の間からポロポロとこぼれてしまい、同じ弁当を幼稚園で食べているであろうこどもの顔が浮かぶ。きっと、悪戦苦闘しているに違いない。がんばって、食べようぜ。味は悪くないが、もう少しシットリとご飯になじんでほしい。
 夕方から、金沢八景で、「昭和ジオラマ」の撮影。根っから工作好きそうな人で、こういうタイプって、クラスに一人はいたなあって思う。話し出すと止らない。悦に入って、熱く語る。き、気持ち、わかります。でも、きっと、僕は作らないだろうな。プラモデルで十分だ。
 帰りは、強い雨。電車の窓を叩くように降っている。ときおり雷が光って、江戸川乱歩の小説に入り込んだ気分になる。久しぶりに京浜急行に乗った。初めて、上京したときに乗ったのが京急だった。家にたどり着くころには雨は上がり、空気が冷たい。弁当のことをこどもに聞くと、同じ意見だった。

朝カレー、ヤノベケンジ、カチューシャ

銀座四丁目

 少し肌寒い日。出張組が多く、社内は閑散としている。集中して仕事ができる環境だが、熱心にはなれず、ポツポツと原稿を書きはじめる。インタビュー原稿に取りかかるが調子が乗らず、午後から「レトルトカレー」について書く。朝カレーというセグメント化された商品が売れているという。子供のころ、夕べの残りのカレーが朝食に出てくることがあった。向田邦子的な話だけど、少し違和感があって、戸惑いながら食べていた。そんな思い出と重なる。温め不要の朝カレー。試してみよう。
 今週の「AERA」は「ヤノベケンジ」のインタビュー。一度見たら忘れられないインパクトのある、メカニックな作風が好き。東京都現代美術館で、「ジャイアント・トらやん」を展示しているらしい。こどもはどんな反応を見せるだろう。連れていこう。
 夕食は焼きそばと、イカとジャガイモのマリネ。こどもと女房は、ディズニーランドの休日を満喫したらしい。ピンクのレースで作られた、シンデレラのカチューシャを着けて見せるこどもが愛おしい。

遊具、絵心、「スジナシ」

絵

 こどもが自転車で散歩に行くからというので、いやいや付き合う。ほんとは、女友達とデートしたかったけど、キャンセル。雨上がりの晴天で、気持ちいい。風が少し甘い。ずいぶん昔に行ったオモチャ屋で休憩。店の前には塗装の剥がれた古い遊具があって、こどもがトライする。でも料金を入れても動かない。あれっと思ってよく見ると、「10kg制限」とあった。こどもが降りるとゆっくり動き出す。緩慢な動きが、なんだか切ない。「コレ、コワイ〜。もうやめる〜」とこどもが言う。
 家に帰ると、一息する間もなく、絵の具を取り出す。筆に迷いがなくと、あっという間に描くからスゴイ。でも、親のひいき目で見ても、絵の才能はないな。それでも、褒めて才能をのばそう。
 笑福亭鶴瓶の「スジナシ」のDVDを見る。ゲストは妻夫木君。台本なし、打ち合わせなしのアドリブ芝居に、妻夫木君の人間性が表れる。「道玄坂歩いて行って、上まで行ったらいなくなったでしょ?」というセリフが出てきて、きっと妻夫木君も経験があるのだろう。意外と妻夫木君、下世話で、好ましい。


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プロフィール

Author:ナツメ
36歳。妻と娘(6歳)、義母の4人暮らし。趣味は読書、ジョギング、散歩。

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